寶玉堂からのメッセージ

平成九年六月二十三日　（月曜日）
◆　先週末、季節外れの時ならぬ台風の来襲で注意警報発令され、心配され
　　 た程の被害も出ずなによりでした。只兜町は怪情報が乱れ飛び疑心暗記
　　　の弱腰と多少の外人売りが出た為、手も出せず、ＴＤＫや本田の以外にき
　　　つい下げに見舞われ警戒気分からか全般的には動けぬ相場つきでした。
　　　しかしその為むしろ買いエネルギ−は蓄積され、今週は再び外人買いの再
　　燃や、買い余力充分の国内公的資金と機関投資家の出方次第では活気盛
　　り返してくる可能性充分期待できる環境調って参りました。一口に外人買いと
　　いっても米国以外の機関投資層は広範囲で、今俄かに浮上してきたのが欧
　　州マネ−の存在です。
　　一昨年から日本売りとばかりに可成りの日本株を売却し、その資金を米国株
　　に乗り換え巨額の利益を挙げたのは周知の事実です。この資金を再び日本
　　株に標的を合わせて買ってくる事は確実です。
　　その理由は（１）日本株は米国株と比較して出遅れ割安。
　　　　　　　　　（２）日本株の手持ち比率を下げ過ぎてしまった。
　　　　　　　　　（３）日本の金融セクタ−のリストラの進展で安心。
　　　　　　　　　（４）日本の景気は順調。この四つの条件から日本株を必ず買って
　　来ると思うのです。その背景には欧州の高い失業率の下での財政問題からユ
　　−ロ−ダラ−が弱い通貨になると考えられる事もその根拠です。
◆メリルリンチの投資戦略責任者のチャ−ルズ・クロ−氏も「強いユ−ロの可能性
　　がやや後退した事で欧州の投資資金がちょっとした日本株買いのパニックを起
　　こす可能性がある」と指摘し、更に「上昇機運にある日本市場に投資していない
　　程愚かな事はない」とまで欧州マネ−の存在を意識し欧州機関投資家にリップサ
　　−ビスを投げて来たのです。
◆米国株のキャッシュフロ−は現在十二倍。日本株は七倍。


 

平成九年六月二十四日　（火曜日）
◆明日、日銀が六月の企業短期経済観測の調査情況（短観）を発表致します。
　　大勢の見方は三月に比べ悪化すると見て、既に先を越し株式の売却や、買い
　　意向の機関投資家までもが買わずに見送ってしまっているのです。売却・送
　りの理由を景気の減速と考えているかららしいのです。確かに消費税の引き上げ
　に因る駆け込み需要の反動から個人消費が落ち込んだ為と五月に入ってからの
　急激な円高がその背景で業況判断指数（ＤＩ）は主要企業・非製造業もマイナス予
　想で売上げ伸びず足を引っ張った事は間違いなさそうです。
◆仮に減速・悪化の活字が新聞に発表されても驚く必要は断じてないのです。
　　これあくまでも一過性の特殊要因、一時的現象である事知るべきです。民間の
　　設備投資の予想伸び率は全産業平均で前年度と比較して三・五％以上の増加
　　は確実です。
　　円高もサミット開催の摩擦回避の為の政治戦略でサミット閉幕した現在、これか
　　らはむしろ円安基調の展開と考えられるからです。
◆円安基調の根拠は政府の積極的な内需拡大政策の展開から超低金利の継続が
　　考えられるからです。内需拡大は特に情報通信関連企業の積極的姿勢顕著です。
　　予想以上の伸び率、恐らく来月の短観発表時には「経済観測回復基調」と大きな
　　活字で新聞の一面を飾るのではないかと楽しみです。勿論、それ以前に外人投資
　　家の買い姿勢は高まり、国内機関投資家も公的資金の株買いも盛んになると考え
　　ます。
　　先週若干利食いの為の外人売りが出たとはいえ、その前の週の買いっぶりは凄まじ
　　く多少の利食いは当たり前で基調に変化はないのです。
◆昨日、欧州マネ−の動向に付いて触れましたが、五月の米国の買い越しが断然トッ
　　プの五千三百一億円でしたが、欧州も負けずに二千九百八十九億円の買い越しで
　　した。
　　チャ−ルズ・クロ−氏が「欧州の投資資金が日本株買いのパニックを起こす可能性
　　がある」と言っていた裏づけここにあるようです。
◆欧州マネ−は昨年度で見ると米国の九千四十九億円の買い越しに対し二兆五百四
　　十五億円。米国の倍以上の買い越しで、多い時は米国が昨年の四月、百三十四億
　　円の売り越しの時、六千百八十二億円を一ケ月で日本株を買い捲った月もありま
　　した。
　　そして本年に入ってからは五ケ月間連続買い越しで、半年もたたぬうちに合計六千
　　五百八十九億円を突破しておるのです。
◆米国、欧州、東南アジアの資金は景気回復基調の日本経済、出遅れの日本株、最大
　　のビジネスチャンスとばかりに巨大な資金をスイッチして来ているのです。「短観」の
　　一時的悪化で株価を下げればジャパンマネ−はどんどん外国に流れてしまうのです。
　　弱気になる必要毛頭ないのです。日本の機関投資家も公的資金も運用の方法を知ら
　　ない一兆二千億の金融資産も買い出動すべきです。
◆米国のタバコメ−カ−が賠償金を支払う事になったといって水鳥の羽音に驚きＪ・Ｔ
　　を売るような情けない神経は不必要です。哀れです。日本の展望は明るさ増しつつ
　　あるのです。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り続けているので
　　す。





平成九年六月二十五日　（水曜日）
◆アメリカがなんだか怪しい雲行きに成ってきました。ヨ−ロッパのアナリスト、ニコ
　ラス・ナイト氏は「ニユ−ヨ−クダウは六千ドル迄下落しても不思議ではない」と言っ
　てます。モルガンスタンレ−のシニアのアナリストは「適正水準は五千ドル」と言うの
　です。橋本発言で大揺れるの米国市場の背景は、橋竜発言の内容ではなく急激な
　株価上昇ピッチの早さに対する警戒感と、値上がり利益の確保の投資家と、一部機
　関投資家のヘッジ売りがタイミングを合わせ、理屈を付けて売って来ただけで、マス
　コミが騒ぐ程の基調・環境の変化では無く、単なる調整の範囲の下げでびっくりする
　必要無いのです。
◆日本の投資家は、バブルの後遺症と不信感未だに消えず、腰も備わらずチョツトした
　音に敏感になっておりますが冷静に現実・本質を良く見て下さい。昨日、ニユ−ヨ−ク
　ダウが七千七百ドル割った所で、日本の日経平均は二万三百円台です。昨年の十月
　ニュ−ヨ−クダウはニコラス・ナイトの六千円と言う水準の時は日経平均は二万一千
　六百円台です。昨年の一月十日モルガンスタンレ−のアナリストの五千円と言う水準
　の時は日経平均は二万一千百円台です。
◆ニユ−ヨ−ク市場だけが十数年じゃんじゃん謄がりぱなし、日本の日経平均はニユ−
　ヨ−クダウ六千ドルの時でも、五千円の時でも現在も二万円チョツト・・・ちっとも上
　がっていないのです。平成元年、日経平均三万八千九百円の最高値を付けた時、ニ
　ユ−ヨ−クダウは二千七百五十ドルです。日本はこの当時、三万八千九百円だったの
　が現在二万三百円台。ニユ−ヨ−クが二千七百五十ドルが七千七百ドル台。天地の
　違いです。
　この時、東証一部時価総額は六百兆円を突破していたのですが現在は三百六十四兆
　円です。どうして米国マ−ケットが下がったからと言って日本の株式が下げる必要が生
　じるのでありましょうか。日本は変身したのです。
◆日本の経済はこれから確実に上昇基調は、大地に矢を射る毎く、全く疑う余地ない所
　です。“アメリカは謄げ過ぎで日本は超出遅れ”“アメリカは熟し過ぎで日本はこれか
　ら経済回復発展の芽を出す時”“アメリカフアンド売りの日本フアンド買いの時機到来”
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けてもらう。その為このメッセ−ジを送り続けて入るの
　　です。




平成九年六月二十六日　（木曜日）
◆今日は現在人気もなく、なじみもなく、どんな会社か兜町のベテランでもあまり知ら
　ない繊維部門の（三五五一）ダイニックをご紹介させて戴きます。
　　資本金五十二億円。配当五円。時価四百四十一円。売上三百七十億円。
　　営業利益八億五千万円（前期比六十三％増）　　　
　　経常利益八億五千万円（前期比二十六％増）　
　　純利益三億五千万円（前期比八％増）　　　
　　一株利益九円十六銭　　　　
    配当性向　五十四・六％
　　連結決算　経常利益十五億円（前期比　二十五％増）
　　純利益　　五億円（前期比百九十四％増）　　　
　　一株利益十三円〇九銭　
当社は大正八年創業以来、書籍クロスを始め生活文化を支える多種多様の製品の
製造からら販売まで堅実経営を貫き通し地味ながらも基盤を築き、ここに至って今過
去のイメ−ジを打破し、時代の変化に即応した開発型のグロ−バル経営を展開させ、
過去に捕らわれず常に新しい若々しい発想を以て陣頭指揮を取る二代目現社長の経
営手腕は多方面から熱い注目を浴び出して来ております。
即ちダイニックは生命体と銘打ち、十一事業部を中心に国内二十一社、海外十一社グ
ル−プを構成し従来のピラミット型組織をホロニック経営（企業全体を小さな事業集団に
編成し大幅な権限委譲によって、その小集団と個人が一つの会社として自由に活動す
る）に映し二十一世紀に夢と可能性実現に挑戦しロスを無くしたライン化（滋賀・東京・
深谷）の三工場の推進を計り、この度このレイアウトを一新しリ−ドタイムの短縮化や
品質管理の大きな効果を挙げると共に新情報システムの構築に成功させ真価を発揮して
来たのです。
国際市場に於いてもグロ−バルな事業展開はアジア市場では台湾、香港、シンガポ−ル
などでグル−プ企業が現地で技術供与や技術者育成に積極的に対応し確固たる地位を
占め、タイの合弁会社も飛躍発展を遂げております。
米国市場の活躍もコンビュ−タ−・リボン製造工場をオレゴン州ヒルスボロ−市に新設
して本格的生産活動は開始され、現在はドル箱的存在で、ダイニックアメリカとダイニ
ックＵＳＡの二支社の拠点と合わせて、次の狙いは欧州市場にタ−ゲットを絞って来て
おります。当社の七十八年の歴史と技術力、独創性は他社の追従を許す事なく、充実し
た経営と益々の発展に先進技術を駆使した発展は計り知れない実力を秘めているので
す。
更に一般公開している天体宇宙観測、反射望遠鏡と各種観望機器を備えた本格的な天
文台アストロパ−ク天究舘は先般のヘ−ルボップすい星の観測に貢献し、当社の幅広い
実力をしる事が出来る。伝統あるインクリボンは本体の優れた複合技術で欠かせぬ商品
で熱転写リボンは画期的な六色マルチカラ−リボンは高い注目を集めております。
物流分野の活躍も目覚ましく産業用資材は工業、農業、水産業、土木関係などの現場で
真価を発揮し不可欠の需要を誇っております。
子会社ニック産業は店頭公開しております。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けてもらう。その為このメッセ−ジを送り続けているの
　　です。



平成九年六月二十七日　（金曜日）
◆株式に関する新聞を見ると、決まって大きな活字で今にも急騰し大儲け出来る様な記
　事が目につきますがこれ（一）まず前日上昇した株。（二）出来高が急増株。（三）業
　績見通しの好転、新製品・新事業等謄げ要因材料出現した時。（四）新高値更新した
　時。
　こんな時が紙面を賑わし話題を醸しだすのです。　確かに記事としては当然で、動き
　の無い株を幾ら書いても見向いてはくれません。どうしても動きの有る銘柄が記事にな
　るのは当然です。読む方もその動きで投資判断の材料にする筈です。然しこれ花な
　ら開花状態で時には怪しき未確認情報や悪質な風説の流布も時にはあり、その判断
　材料総てを信じる訳には行かないのです。だが実際に記事を書く側はスク−プ記事に
　して当てたい、儲けて貰いたいと、その為に真剣です。ヒットさせたいのです。上がる
　と書いたらその通り上がった時程、記者冥利に尽きる時はないのです。今日はその
　記事を読んで　判断を下す貴殿に、その心構えをお話させて戴きます。
◆株式投資の基本と必勝法
（１）まず証券市場の環境の見極めが肝心。現在の日本経済は完全に回復基調は本物で
　　　あるかをを知るべきです。勿論、本物です。
（２）売り時、買い時の判断は腹八分、割切った心構えで望むべきです。大欲は大損に
　　　通じます。 利食い千人力。手ごたえ確かな株、時には利乗せ戦法こそ億万長者の
　　　必勝法です。
（３）後悔せずに決断したら積極戦法。愚痴こそ相場には大敵です。
（４）株に惚れずに地合いに惚れろ。地合い良ければ辛抱すべし。
（５）目先に迷わされず大局観をしっかり持てば小回り、大回りのアヤも見抜き振るい
　　　掛からず勝利を得る。
（６）ボロ株は買わずに二十一世紀の発展企業に絞りそれを探し狙え。現在、無配株は
　　　徹底し避けるべし。
（７）仕手株は小掬い戦法に徹すべし。深追い禁物、謹むべし。
（８）人気株の原因が取り組みや仕手の動きの時は少し儲けても必ず最後は大損する事
　　　忘れるべ からず。
（９）急騰株の飛び付き買いより急騰株の押し目狙いが達人と心得えるべし。
（１０）無理な金繰りは必ず敗れるべし。余裕投資が億万長者への真の近道。

以上この十ケ条を夢夢疑うべからず必ず守るべし。これからは本当に良い相場長い期間
上げ続くとみてますので焦らず、無理せず冷静に、そして時には大胆に今世紀最大、且
つ最後のビジネスチャンス、日本の証券市場は宝の山、堀り当てる為、頑張って下さい。
（6752）松下電産・・・・・買いたいです。
（6794）フオスタ−電機・・・・・一段高期待、手持ち株は持続です。
（6624）田淵電機・・・・・これからの一回転、早やそうです。
（2808）サンビシ・・・・・名古屋の醤油メ−カ−。六月二日、七百二十五円　　　　
　　　　        昨日、一八二〇円高値があって終値一六五〇円。
寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り続けているのです。
真夏日和りの暑き週末、良き週末であります様に・・・・・




平成九年六月三十日　（月曜日）
この六月の台風本土上陸、台風の季節と違う時の二週間連続上陸は異常です。
三月二十五日、鹿児島県の薩摩地区で起きたＭ６・３の地震の前日の太陽に向
かって垂直に伸びる雲もこれ異常で“竜が天に昇る姿”が新聞の載ってました。
◆四月にはハレ−すい星の百倍の光り、巨大なシンクロニックバンドの光忙を放
　ち無気味な姿を現したヘ−ルボップすい星も異常でした。冥王星の十倍の五六
　〇億キロの軌道に乗りカイバ−べルトのその又遥かに遠い外側、十億キロのオ
　ルトの雲と呼ばれる太陽系以外のすい星の故郷から太陽の引力に引っ張られ
　有機物質を噴出させ宇宙体系を破壊させながら顕われ消えていったのです。　
◆昨年の一月七日には埼玉県に巨大ないん石が落下し、三月十四日には新潟
　で四ツの太陽が観測され新潟新報新聞に写真入りで報道されておりました。こ
　れ七百二十三年前の正月に二ツの太陽が出現して以来の珍事です。秋田県で
　は夕刻に三ツの太陽を観測されました。会津でも二ツの太陽が観測され、三月
　末には四四〇年ぶりの百武スイ星が出現したのです。四月二十九日には北陸
　から関東にかけての広範囲で「日輪の二重輪」が観測され岩手県では「太陽柱」
　が出現したのです。　
◆昭和六十一年、ハレ−すい星出現の時の日経平均株価は年初の一月二十一
　日一万二千八八一円でしたが、その時から八月二十日まで一気に株価は上昇し
　、一万八千九三六円を付けたのでせす。実に六千〇五四円幅の急騰を演じ、未
　だに夢から覚めぬ三年後の三万八千九百円台の過去最高値に綱がったのです。
◆昨年からの目に焼き付く異変は果たしてどうでしょうか。バブル崩壊後の大底を
　付けて以来、四回のダメ押しを入れ、底値を切り上げ、二十一世紀を目の前に今、
　この出直り相場は何を暗示しているのか答えは考えれば一目瞭然、おのずと上昇
　疑い無き所です。
◆平成元年の三万八千円は果たして本当にバブルだったのでしょうか。現在のニユ
　−ヨ−ク市場も誰もがバブルと結論づけているようです。バブルとは「泡・あぶく・気
　泡」で必ず弾けて露と消えてしまうものですがニユ−ヨ−クのバブルと言われ出した
　のは既に四千円、五千円の時からの言葉で今に始まった言葉では無いのです。
　しかも経済は株価に付いて上昇し一万ドル突破は可能です。
◆株価や土地の資産価値の決定は勿論一定の基準があるでしょう。しかしこれ程そ
　の時々の尺土はあい昧で不確定なものはないのです。ある時は将来の収益率とか
　資本還元率とか市場心理が柔軟に働き変化させ価値判断を下すのです。楽観論者
　と悲観論者とはその価値判断全く違ってくるものなのです。
◆日本の政治家の儲けそこなった愚痴と僻みの輩の悪計と、資本経済の本質と仕
　組みを知らない無知の官僚たちからこぞってバブル潰しが行われ崩壊の苦汁を国
　民に押し付け今、世界の笑われ国になり下がらせた責任真に重大です。
◆アメリカは例えバブルのような株価の上昇あろうとも経済をその水準に引き上げる
　為の政策を次々打ち出しているではないか。バブルであってバブルではなくこれが
　本当の政治と言うもので本当の経済成長なのです。バブルで不幸になる人はいな
　いのです。バブルが破裂した時が問題で二度と日本の政治家はこの過ち罪を犯さ
　ぬように今からここに忠告しておく者です。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り続けているの
　です。





平成九年七月一日　（火曜日）
◆平成五年は低温・長雨・日照不足と戦後最大の冷夏で「夏」が無かった年
　でした。
　土石流・豪雨・落雷・ヒョウ・火砕流・洪水・山崩れ・コメ買占め騒動・コメ泥棒
　出現・そして大不況色一段と強まった年でした。
◆平成六年は記録的猛暑・酷暑灼熱列島そのものでした。主要ダムは軒並み
　枯渇寸前状態で断水騒ぎや山火事多発・熱帯夜最多の四十四日間の新記録・
　真夏日は合計五十三日・松本サリン事件のあった年です。
◆平成七年は阪神大震災・前年同様記録的猛暑で大阪、岐阜ではインドのニュ
　−デリ−を凌ぎアフリカのリビアと並ぶ「酷暑」で真夏日は連続三十七日間続き、
　熱中症で入院した人は過去最高・鉄道のレ−ルが曲がり線路の枕木が自然発
　火した年でした。
◆平成八年は巨大イン石落下・四つの太陽出現・百武スイ星出現・米穀物相場
　昨年比二倍に急騰・首都圏異常渇水・ペル−日本大使館武装グル−プ占領事
　件で天皇誕生日祝賀行事の中止になった年でした。異常気象は年毎に激しさを
　増してしております。
◆今年は冷夏と言われながら、四月に夏日が来り、季節外れの台風が本土襲来
　したり竜が天に昇るような姿をした地震雲が発生したり、中学生によるシヨツキン
　グな殺人事件が発生したり、今世紀最大級のスイ星出現世間はただならぬ様相
　です。
◆一勧の宮崎元会長の自殺も異常でした。彼の死を悼む声は大きい。昭和二十
　七年入行以来第一一筋、頭取、会長、相談役を歴任し全銀協会長、日経連副会
　長としての活躍ぶりは評判が良かったそうです。しかし今回の事件での構造的犠
　牲者とは言え無責任であり命の何たるかを知らない赤児に見えてしょうがないの
　です。トップとしての結末は死ぬ事に因って責任をとるのでは無くきちんとした全
　貌の解明を果たす事こそトップの資格であり義務であった筈です。　これ死人の
　足を引くのでは無く今、日本経済が二十一世紀に進む大事な時、闇の勢力から
　の呪縄を断ち切り銀行の体質を自由化への変革を求める潮流に乗せる努力を
　して欲しかったのです。本人は三世（過去・現在・未来）の生命の因果も知らず
　死の道を選び赤児が「火の熱き事も水の冷ん。
◆日本経済は誰がどんな事をしようとも確実に回復の軌道は二十一世紀に向か
　って動き出して来ているのです。心配は政治家・官僚の腐敗堕落と異常気象で
　す。しかし一応、政治家・官僚は世間の厳しき目を気にしながら反省のポ−ズと
　危機意識を表面に出し本気に経済改革乗り出して来ております。規制も次々緩
　和・撤廃の処置を取って来ております。　“愚者は退き賢者は奮い立つ”
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り続けてい
　るのです。
　


平成九年七月二日　（水曜日）
◆天保年間（江戸時代）関東一円は荒れ廃て人身の心はすさみ切っていた時
　に水飲み百姓の二宮金次郎が出現し勤倹立行の徳を学び、天下の尊徳と今
　尚、名を残しているのは余りにも有名です。丁度その頃が一千八百四十二年
　（天保十三年）です。この二年前の天保十年に英国から持ち込まれた阿片を
　中国の高官が没収し、焼却した事から始まった阿片戦争でイギリス軍が圧勝し
　南京条約が締結され清国（現在の中国）は香港を割　させられ、広東、福州、
　寧波、上海などの開港も約束させられ、英国の香港植民地支配が始まったの
　です。以来ここに百五十五年目にして「一国二制度」の公約に従って世界
　中が見守る中に返還が完了したのです。
◆阿片戦争当時の日本は長い間の中国文化を取り入れ典型的な鎖国政策をと
　つていた為、清国（中国）の二の舞を危ぐした幕府政治の動揺は各藩に広がり
　険悪危険な状態は瀬戸際態想像以上に悪化し幕府の抗争は激しく将軍継嗣
　問題まで涌出し、水戸藩の改革の失敗から幕末、井伊直粥の暗殺と明治の維
　新に継ながって行ったのであります。
◆今、香港返還後の政策の動向いかんによっては中国大陸、台湾、そして日本
　を含む全世界に重大な影響を与える事を考えると、時代が違うと一笑に伏すの
　ではなく一応警戒心配するのは決して取越し苦労では無い筈です。しっかり見
　守る必要を怠ってはならないのです。
◆香港の国内総生産（ＧＤＰ）は一人当たりでは二日前まで本国だった英国を上
　回る程の経済成長で、中国系香港人の経済の天分と、英国式の効率的な行政
　システムと小さな政府と低い税金、自由放任主義に近い資本主義など諸々の制
　度の上に発展を遂げた事が考えられるが、果たして返還後もどれだけ維持され
　るかどうか、それが心配でしょうがないのです。
◆中国はいま重大な岐路にさしかかっているのです。
　即ち経済の解放と改革によって社会が活性化してから十数年、蓄積された経
　済力を基盤に成熟した開かれた社会へ進むのか、それとも政治的独裁を堅
　持したまま富国強兵へ傾斜して行くのか。十二億人の大国中国のこれからの
　姿が二十一世紀の世界の流れを左右すると言っても過言ではないでしょう。
　香港は自由経済の見本であると共にアジアと世界の繁栄に大きな役割を果
　し「東洋の真珠」と称えられ、経済発展の基盤の確立の功績は軽くはないの
　です。
◆心配なのは南シナ海をにらむ戦略的な要へき・基地拠点にもなる所に位置
　する香港を中国がいかに扱うかです。ひと頃、日本を仮想敵国とし果敢なる
　軍事演習を何度も行い昨年の三月六日には台湾海峡からミサイルの発射訓
　練を行いこれはこの二ケ所の沿海海域でミサイルの実弾演習をし十八日から
　二十五日にかけては陸・海・空の三軍合同演習も実施した事です。
◆五月十五日には全人代大会で尖閣諸島は中国の領有権と主張したり日本
　側海域内で無許可の海洋調査活動を続けたり、香港市民の過撃派が旭日旗
　を燃やし気勢をあげていた事、気になってしょうがありません。
◆余り心配は止しましょう。十二億の人口と広大な土地を有する中国の変貌の
　可能性に賭けて見ようではありませんか。計り知れない開発余地と発展力を
　秘めている中国。世界最大のマ−ケットの中国。日本と縁の深い中国。いま
　熱い視線は世界から注がれ絶好な投資対象として期待されて来てます。日
　本と中国のパイプのある企業、チャイナストック銘柄を狙いたいです。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けてもらう。その為このメッセ−ジを送り続けて
　いるのです。



平成九年七月三日　（木曜日）
七月は高値に挑戦すると考えていただけに、月替わりの出足の鈍さは些か
期待外れの動
きで気をもんでいる方が多いのではないでしょうか。心配ご無用です。
◆株式投資の鉄則第一条、寝暗は断じて禁物、寝明に徹し夢と希望を保つべし。
　今、米国金利の動向を気にして見送つている人達は、皆買い場を狙ってその
　時機タイミングを伺っているのです。一部の売り方の流す七月危機説なんて
　全くのデマであり断じて有り得ぬ事なのです。売玉のケツ入れ早くしたいが為
　の怪情報迷わされては駄目です。ふるわれては駄目です。辛抱一筋、我慢の
　時です。
◆会社四季報を見て下さい。外人株主のいない企業は数える程しか有りません。
　かなり　の企業の大株主番付上位に外人企業が登場し、発行株数の一〇％を
　越す外人株主はかなりの数です。一〇％以下になるとゴロゴロ有ります。外人
　買いゼロの企業は本当に僅かです。今や外人株主のいない企業はどうしよう
　もない企業かも知れません。益々、外人の買いは増加し大株主は増えて来る
　こと必定です。この外人株主は二ツの戦略の目的を持って日本企業に資金を
　投じてきているのです。その一つの理由の背景は勿論何と言っても“先高期待”
　日本経済の本格的な回復基調を基本に“米国株式の高値警戒”　“欧州政治の
　不安定化”を回避する為、世界のマ−ケットで最も出遅れている割安の日本株
　式投資こそ最大のビジネスチャンスとばかりに資金シフトをして来ているのです。
　先般の日銀短観発表の指数を見て、更に外人筋はその確信を深めている筈です。
◆寶玉堂は十分な資料を元に取材、調査分析、研究を重ねた結果、この外人買
　いは決して一過性の買いでは無く、今後も更に、しかも、一段とその額を増加さ
　せて買ってくるとの結論を確信したのです。即ち、二十一世紀のグロ−バルス
　タンダ−ド化の進行による海外からの投資は予想を遥に上回る額で流れ込み
　日本株式市場は嬉しい悲鳴をあげる状態になると考えたので有ります。
◆来年の四月から愈、日本の金融市場と不動産市場は外為法の改正が施行さ
　れこの機会を待っていた世界のファンドマネ−は恐ろしいほどの意気追いで恐
　らく流れ込んで来るでしょう。歴史的な金融の大変動が起こって株主構成は大
　変化してくるのではないかと思います。現在の外人買いはまだ序の口で様子見て
　の買い、試し買い程度の買いなのです。
◆世界の金融資産は桁が違うのです。鎖国日本の本格的な扉の開く自由化の
　波は確実にくるのです。外国人の資本家は只金儲けるだけの株主、いわゆる
　株式証券を“利潤証券”として見るのではなく“支配証券”として買ってくる可
　能性の方が強くなって来るのです。これ二つ目の戦略の理由背景です。明ら
　かに日本株式を買って日本の企業の支配の特権です。既にその兆候は始め
　にお話した株主構成の変化、外人の大株主が続出しだして来ている事を考え
　れば明らかです。株式売買代金のシェア−を見てもボリュ−ムは増加の一途です。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けてもらう。その為このメッセ−ジを送り続けてい
　るのです。



平成九年七月四日　（金曜日）
◆今日は米国の独立記念日です。十七世紀以降アメリカ新大陸はイギリスの
　植民地として厳しい経済統制と政治制限から、自主的権利を守る為に立ち上
　がりイギリス本国と戦争状態に入り、一七七六年の七月四日、植民地の独立
　と自由を宣言したのです。その時から数えて二二一年目の記念日です。星条
　旗の横線十三本は独立時の十三州を意味し、左上の五十個の星は現在の五
　十州を示し白地は純潔、赤は勇気と堅固、青は警戒と正義と真実を表現してい
　るのです。　
◆日本は江戸時代の安永五年でした。抑も、安永の年号は“永く安かれ”と願つ
　て改元したのですが、安永元年の前の年、目黒の坊主の放火が原因で江戸一
　帯をくまなく焼き尽くしてしまった大火事に始まり、安永二年の疫病の大流行は
　二ケ月間で十九万人もが一片に病死してしまい、江戸屈指の強固な橋と言わ
　れた永代橋をへし折る程の大暴風と、本所・深川を海と化してしまった大洪水が
　相次いで襲い、安永七年には三原山の大噴火。翌年には死者一万六千人を出
　した桜島の大噴火。続いて浅間山の大噴火は“浅間焼き”と言われた程凄まじく
　火山噴火は十回に及び「鬼押し出し」の姿が出来たのはこの時の噴火の熔岩石
　で、その後に起こった大飢きん・冷害はこの浅間大噴火の噴煙の灰の影響とまで
　言われ、農作物や人畜に多大の被害を与えたのであります。アメリカ独立宣言
　の前五年、後五年の事です。この当時は天災の季節と言われた時代でした。
◆その後、アメリカ独立宣言の十六年後にはその昔、鎌倉時代蒙古のフビライ
　大国の侵略は壱岐・対馬に一回目は総勢二万五千、軍船九百余隻。二回目
　は総勢十四万二千、軍船四千四百隻が襲い来て、日本国中を震かんさせ事
　がありましたが、今回も軍船に乗ったロシアの使節が再び渡来し、通商拒絶の
　報復として樺太・エトロフの日本魚場の襲撃事件を起こして来たのです。一方
　イギリス軍の威嚇も日本近海に度々多数の軍船を出没させ日本の幕府の肝を
　潰させ動揺は極に達していたのです。
◆今、二百二十一年後の本日の時代は全く変わり、この時、米国独立記念日
　に米国は火星探査機を火星に着陸させる時代に変貌したのです。米国の威
　信をかけて昨年十二月に打ち上げた探査機は着陸四分前に大気圏を突入し、
　逆噴射ロケットをふかし着陸させ三角形の花弁を張り合わせた高さ九十セン
　チの四面体型探査機の太陽電池パネルを広げ、昆虫のような精巧なロボット
　を動かし、搭載したマイクロカメラで写らえた画像を直ちに地球に送ってくると
　言うのです。
◆昨年の八月、ＮＡＳＡの研究員達が火星から飛来したイン石に生命の痕跡
　を発見したとのニユ−スがあっただけに今夜はどんな映像が流れてくるか
　胸がワクワクしています。ＮＨＫの衛星放送、生中継ぜひ皆様もご覧になっ
　て下さい。
◆五月十五日のウオ−ルストリ−トジャ−ナル紙ご覧になりましたでしょうか。
　日本の地図入りの大広告です。掲載主はメルルリンチ社です。亘く「この島
　国こそ黄金の国、爆発的な成長の機会がある」との大キャンペ−ンの広告
　を出したのです。これを見ていかに日本の株式市場の将来があるかお分か
　り戴けると思います。世界の目は江戸時代の鎖国日本ではなく二十一世紀
　のグロ−バルスタンダ−ドの時代に既に突入し動き出している日本を狙って
　るのです。
◆目先の細かな動きに一喜一憂している時ではないのです。東の海から太陽
　が一番始めに昇る日の本の国、日本国です。日本の将来に自信と確信を以
　て頑張ろうではありませんか。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けてもらう。その為このメッセ−ジを送り続け
　ているのです。



平成九年七月七日　（月曜日）
◆今日はおり姫星と、ひこ星の逢い引きの七夕の日です。一年に一度の
　天の川に白鳥が翼を広げ橋渡しをしてくれるのだそうです。この祭りの
　謂れは機織り上手なおり姫と、牛飼い倹牛の物語りで、古来中国から
　伝わる伝説です。愛に溺れ仕事を怠けた罰を戒め、年一回だけ会うこと
　を許し、仕事の大事を教える為の例え話しの七夕まつりなのです。
◆何故、笹竹に願い事を書いた短冊をぶら下げ、お団子や果物をお供え
　するかと言うと地方の田舎町の人はこのお供えを飾り、自分で仕立てた
　ユカタや針仕事の裁縫の着物や、筆・すずりも一緒に置いていた事など
　から察すると、文字や縫い物が上手になりますようにとの願いと、おり・ひ
　この変わらぬ愛を羨む心が今も続き残っていると考えられます。
◆人間の心は意外と単純、ロマンチストでその時々の状態で移り易きもの
　です。お月様では兎が餅をつき、火星にはくらげの姿の火星人が住んで
　いたと、つい最近まで想像し信じていたのです。それが今日、一億九千
　万キロの遠く離れた火星に米国の探査機が着陸し、火星の映像が地球
　に送られて来ているのです。
◆証券市場は相変わらず目先の動きに一喜一憂し、過去のデ−タ−を
　振りかざし、行き過ぎた経営の罪科で会社更生法を申請する会社が
　出現すると、総てが奈落の底に落ちるのではないかとの錯覚が全体に
　横行し、株価は味噌もくそもなくに下落し振り回されてしまうのです。今
　や兎が餅をつく証券市場とは時代が違って来ている本質をしっかり肝
　に命じなくてはだめです。たたき売りはデイスカントセ−ル、儲けのチャ
　ンス増幅の時と喜ぶべきです。
◆米国の投資スタンスは不変です。日本経済の回復基調も不変です
　世界に位置する日本のマ−ケットは最大のビジネスチャンスの渦中に
　あるのです。只、警戒、要注意は株主軽視の企業と無配当の経営不
　振の企業です。徹底して配当の出来ない会社は避けるべきです。狙
　いは徹底した調査・研究しメリットがあると計算し買い出している外人
　投資家の仕込んだ株と、業績が向上している株に絞るべきです。外人
　が株主名簿に名を連ねて居ない企業や、海外に拠点も無い企業は国
　際化の波にも乗れず消える恐れがあり、投資対象から外すべきです。
　これ徹すべしです。安くてこの条件備えている株はごろごろ有ります。
　目先の動きを決して気にせず自信と確信を以て拾う時です。
◆小掬い戦法は小便相場です。利食い千人力と言う言葉は証券マンの
　都合の良い投資家無視の手数料稼ぎで汚いやり方です。お金を持つ
　ている人は幾らでもいるのですから、その人達に証券市場の魅力と将
　来性を、汗を流し真剣に訴え買わせて寝かせて、浮動株を沈め、預かり
　資産を増加させれば、それこそ将来大きな利益と信頼が帰ってくるのです。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジ
　を送り続けているのです。



平成九年七月八日　（火曜日）

　　暑中お見舞い申し上げます

◆今年の夏は気象庁が冷夏と発表した為、冷房メ−カ−は生産を手
　控える所が多かった様で、予想が見事にはずれた為、連日の猛暑
　続きの灼熱地獄で関連企業はテンテコ舞い。余りの暑さに都議選の
　投票率も過去最低でした。社民党は「憲法を守る事が日本の政治を
　良くする」と。新進党は「世直しの根本的な改革をやらぬと大変な事に
　なる」と。共産党は「オ−ル与党の政治を東京でひっくり返せば日本の
　政治は良くなる」と。これ来年の参院選や中央政界の再編にも影響を
　与える大事な都議会議員選挙だからなのです。結果は平均競争率二
　倍を越しながら暑さと争点の不明確な事えの幻滅感からか投票率四十・
　八％。後の都民は投票権利を放棄したのです。各党は反省そっちのけ
　で勝った負けたと騒ぐだけでした。
◆暑くて喜んでいるのは自民党と共産党。そしてＮ・Ｙ市場と火星着陸の
　大成功だけです。新進党と業績不振の建設会社と兜町は、冷房が効き
　過ぎ風引き症状を起こしてしまいました。小学校・中学校のいじめ問題は
　皆んな真剣に考えますが政治と経営不振と株価の下落は拍手をして、
　足を引っ張り喜ぶ人が意外に多くいて、その後の影響は全く無関心・無
　責任なののです。
◆何故、都議選の投票率が過去最低かとの論評は、各紙の分析情況を
　橋竜人気は確かに上昇中ですがそれは国民のごく一部の人の事です。
　だから共産党の躍進があつたのです。実際に選挙に行き「本当は共産
　党に入れたくない」と思いながらの批判票の一票が重なり今回の都議選
　の結果が出たのではないでしょうか。
◆今、政治不信と官僚を含めた腐敗堕落ぶりは、真面目な優秀な人の姿
　は影に隠れ、目に余る事ばかりが表面に出て来ていて、その責任も明確
　にせず国民に苦汁を押し付け強いているのです。思い出して下さい。バブ
　ル潰しの政策の失敗は誰がどんな責任を取りましたか。官官接待やカラ
　出張とか言って地方自治体を始め都道府県の職員は、国民の血税を自
　分達の飲み食いに使っていたではないですか。この行政監査をしている
　連中も同じ事をやっていたのです。この腐敗堕落は中央省庁の方がもっ
　と根深いのです。大蔵省は東京協和との癒着や住専で馬脚を現し、通産
　省は泉井マネ−で堕落ぶりを天下に見せ付け、厚生省は薬害エイズで血
　友病患者と老人福祉まで食い物にしていたではないですか。
◆橋本総理は、先の総選挙で岡光事務次官の部下の茶谷を、自民党の
　公認候補として埼玉で立候補させ「福祉のプロ」と持ち上げていたのです。
　国家に責任を持つべき重要な立場の人達が、自分の利権とポストしか眼
　中になく、政治屋に成り下がつている事えの批判がこの都議選に顕われ
　た本質なのです。　　　
◆然し経済の動向は確実に回復して来ております。不動産業界も先が明る
　く成つて来ています。現在の相場は良き底固めで、再び上昇相場は疑いな
　しです。税制改革もどんどん進行して来ます。公的資金も買い出す筈です。
　外人筋もタイミングを見ているのです
。



平成九年七月九日　（水曜日）　　
◆人口二三〇〇万人の北朝鮮は、現在一二〇万人の兵力を有し、二〇
　人に一人が軍人と言う軍隊国家なのです。他国から見ると「飢餓の人
　民国家」と「豊かな軍人国家」の両方が見える国家です。昨日、全日成
　主席が死去して丁度丸三年、喪明けの行事が首都平壌で催され、飢え
　に苦しむ人民をよそに、金主席を称賛し「革命・建設・主体性・民族性」を
　強調し、新たな権力継承問題は先送り、党幹部の肩書や序列の変化は
　なかったのです。しかし金書記が国家権力を継承する事は確実で、奇怪
　な異様な軍事国家の将来外交が心配です。
◆北朝鮮は「敵を欺き、敵の弱点をつけ〃」とのゲリラ戦術で見事な外交交
　渉の成功を収めているのです。即ち“核開発をするぞ”と言ってはそれを恐
　れる日本と韓国と米国をどう喝し、何も恐れる必要も無いのに核開発中止
　を代価に五十億ドルを支払い、来月から建設の着工が始まるのです。
　拉致しながら 『 拉致なんて全くない 』 と云いづづけている恐ろしい国なの
　です。
◆食糧問題も表面では飢餓状態とか、餓死者多数とか他国の目に
　その悲惨さ惨状をわざと目につくように見せ付け、危機意識を喧伝し、
　崩壊の瀬戸際の北朝鮮を演出し、それが真実かも知れぬが、国連は
　人道的立場からの食糧援助を行い、日・韓・米は暴走する事を心配し、
　戦争を連想し恐れて、これ又、食糧援助を行い、見事に北朝鮮の画策
　にはまっているのです。既に日本は五十万トンものコメを只同然でせ
　しめられているのです。それでも北朝鮮はお礼も言わず威圧をかけ続
　けているのです。何で日本がペコペコする必要があるのか不思議で
　しょうがないないです。必要ないのです。蹴っ飛すべきです。
◆昨年の六月九日には「戦争が起こればソウルは火の海になる」と
　韓国を脅かし、コメ支援と軽水炉支援を要請した米国との会談の席
　上では「日本を射程内におさめた核ミサイル四発を保有している」「要
　請が受け入れられない場合には韓国や日本の多くの人民が四発の核
　ミサイルの犠牲になる」との趣旨の発言報道があり、慌てた日本は米
　国の後方支援処置の緊急方針を固めたのです。
◆十月三日には、韓国大統領が北朝鮮の武装工作員侵入事件と動向
　に触れて、「末期的症状で深刻で重大な情況変化」と危機意識を強め
　単純な威嚇でないとの判断から徹底した二十四時間の監視態勢に入っ
　たのです。
◆十月十日の北朝鮮最高人民会議では韓国への報復を明言し「決して
　口先だけではない」と強調してます。現在、北朝鮮は１７００人の対南工
　作員と十二万人を越す特殊部隊を保有し夜は氷点下の寒さに耐える強
　靭な体力の筋金入りのゲリラ戦士を有し、改良された核弾道ミサイルの
　弾口は日本全土を射程圏に収め配備は既に完了し、今年の五月十三
　日の労働新聞に再び脅迫じみた発言「日本が対北朝鮮政策で他人に
　追従するなら悪い
　結果しか招かない」と警告文を掲載しているのです。この事、意外と無
　関心の人が多く本当に心配です。
◆ら致問題も棚上げさせられたまま未解決です。昨年の観光白書では海
　外旅行者は過去最高の一六六九万人もいたのです。寶玉堂は皆様に
　考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り続けているのです。
◆（6794）フオスタ−電機。やはり良い株は謄がるものです。まだ持続した
　いです。二十一世紀のビックバン・グロ−バル体制を調えた先駆企業ま
　だ上です。



平成九年七月十日　（木曜日）
◆史上空前の三十数億円を使って、球団の大型補強と話題を呼ん
　だプロ野球のセ・リ−グの巨人軍が、現在最下位に低迷しております。
　総合戦力では誰もがリ−グ随一と思い優勝は断じて疑いなしとの折り
　紙を付けていたのです。所がこの大方の期待を見事に裏切り、目下、
　予想外の不振の姿を見て、何だか会社組織の経営・人事・改革の失
　敗で業績低迷している企業とこの球団が二重映しに見えてならないの
　です。
◆昨年の暮れに二十数銘柄が危ない企業と怪情報が極秘に出回りました。
　皆経営、人事改革の失敗で財務体質を悪化させた企業ばかりでした。
　これらの企業と巨人軍を決して一緒に見るのでは無いのですが道を
　誤ると業績もチ−ムワ−クも上手く行かない点は共通しているのでは
　ないでしょうか。巨人軍の不振の第一は、企業で言えば過去の人気
　を温存し売れ行きの良かった商品をいつまでもラインアップから外せず、
　新製品の開発を忘れ、他社の物マネ商品で賄い揚げ句の果ては企業
　買収の手段に出て、自社の戦列に加え凌ぎを削ると言う、いわゆる老
　齢化企業の代表みたいに金さえ出せば人材は集まるとの発想、馬鹿
　みたいな金を出し清原を獲得し、昔の名前が通用するとの考えの甘さ
　とおごりの球団の姿勢が不振の原なのです。他球団は予算の関係も
　あろうが大金を出さずに若手を探し　ヒ−ロ−を出現させいるではあ
　りませんか。球団の強さも企業の発展もここなのです。巨人はこれに
　欠けていたのです。
　ら石井、台湾からルイス、米国からカスチャ−ノ。この五人の名三塁
　手を揃え誰が見ても凄い巨人軍である筈です。そこにに落とし穴が
　あったのです。おごり過ぎたのか資金力に任せて人気選手をかき集
　めたとがめは、結局人材を生かすことが出来ず、仁志をセカンドへ、後
　藤を外野へ、カスチャ−ノは内野を転々と変えさせられては本領全く発
　揮されない環を作ってしまったといっても過言ではないでしょう。そし
　勝負に挑んだ事が失敗の第二なのです。
◆昨年はセカンドの元木、シヨ−トの川相で安心感があったが今シ−
　ズンはこの堅き守りの姿が見られずルイスの守備の悪さも加わりル
　イスを二軍へ放り出したり、サ−ドの補強もままならず守備陣の混乱
　ぶりが表面に出るような状態では攻撃の低下、悪影響は尾を引くの
　は当たり前これ不振の理由の第三です。
◆優秀な人材を揃えれば戦力アップとの甘き判断謹むべしで後の祭りです。
　企業ならヤオハンみたいな値動きです。企業の人材も、野球の選手も
　役割機能と言うも
　のがあり適材適所に配置して初めて実力本領が発揮され成果が得ら
　れるのです。テレビのＣＭばかりに出ている監督や守備陣をくるくる変
　えるチ−ムは強き筈がないのです。ヤクルトの固定した守備陣、安定
　した捕手は強かった巨人の見本です。最高経営責任者（社長・監督）
　と最高執行者（副社長・大番頭）丁度、清水の次郎長と大政、長島と落
　合みたいな二つの車輪が今巨人に必要な時ではないでしょうか。
　長島と森のこれからが楽しみです。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けてもらう。その為このメッセ−ジを送り
　続けているのです。



平成九年七月十一日　（金曜日）
跳ね出した株がぼつぼつではありますが、あちこちから飛び出だして
来ました。それも値幅を大きく然かも地合いに逆行し短期間で謄げだし
て来ているのです。この徴しこそ一息いれた株式市場のこれからの上
昇波動再開のメッセ−ジです。暫くは目先の一本釣りでスリルを味わう
のもこれ又、楽しいものです。
◆昨日、一〇〇円高した大阪二部の（4462）石原薬品、飛び乗って見
てはいかがですか。昨日、一三九〇円の大引けです。先月末、阿久津
前社長からバトンタッチをした竹森新社長の手腕と、自社株買い入れ上
限七八万株の償却を材料に株価は目先一七〇〇円を目標に買ってみた
いです。明治三三年創業以来多角的部門の育成と再先端技術を取り入
れ、自己開発、商品開発、市場開発と言う「三ツの開発」を企業理念とし
て高性能、高品質な製品と高い信頼性を追及し続け、たえず当社の製
品をどのような企業が求めているか調査・研究を重ね作り出す創造力
に主眼を置き、社会に役立つ商品づくりに専念し、企業のニ−ズに適した
商品開発を成功させ要求に答えて発展し続けている会社なのです。
◆これからの企業の興亡盛衰は、既製概念を打ち破り新鮮な発想、技
術革新を起こし、高い付加価値を持つ製品の開発力と販売力と、いかに
社会に貢献する事業を行うかが鍵なのです。正に当社こそ二十一世紀
に向けて、既にその態勢を整わせて今フレキシブルな活動を展開させ、
当社独自のネットワ−クにのり走り出しているのです。
◆この度、トヨタ自動車向けのプライベ−トブランドＯＥＭの供給に独占
契約が成立した模様で、その需要の業績寄与率は当社の予想収益を
大きく上回る事が確実で、芳香剤製造もコストダウンを計り価額競争に
十分対応出来る製造工場を韓国とタイに完成さ
せフル稼動中なのです。
◆　資本金　　十四億円。　　　　　総資産　百十六億円。
　　純資産　八十三億円。
　　一株当たりの純資産一〇六二円。 配当　十五円。　　　
　　配当性向　二三・四％
　　純利益　五〇億円。　　　　　　ＰＥＲ　　二一・二倍
　　経常利益は予想を上回り過去最高を突破する事は確実です。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り
　続けているのです。　



平成九年七月十四日　（月曜日）
今週は全般的に目先調整の中、数銘柄ですが新値更新突出高する株と、
金融法人らしき筋から暗雲垂れ込めた証券株に売玉が出て厭な噂が出
て波乱に富んだ動きが展開されました。証券市場は数度に亘る日経平均
二万一千円突破に挑戦しながら押し戻され、上に行けなかった地合いに
それなら売って見ろとばかりに下値調べの動きも出て参りました。二万円
の壁は意外に重く単なる通過地点と考えていただけに不安心理も増したの
でしょうが将来の展望から見ると現在の位置は大変重要な底固めで歓迎す
べき調整期でむしろ先が楽しみです。　
◆主役の外人買いも急速に細まり、不安視する方が増えて来たようで
すがこれ心配ご無用です。現在、ＮＹ・イギリス・ドイツの株高人気で一
時的に日本株より早い相場に欧米資金が移ったのと、季節性から見て
七月はバカンスの季節入りに備えて一息入れているだけなのです。
世界市場最大の魅力溢れる日本株を放置しておく事は彼らにとって大
きなリスクになる事ぐらい十分心得ている筈です。貧欲な利潤追及心理
は外国投資家の方が凄まじく、米国ダウの現状の動きを見ても分かるの
です。七月十九日の経済白書の発表を注目して下さい。
◆それよりこの時期、買わずに現状の目先に捕らわれ見送っている人、
持ち株解消の為の売り急ぎの機関投資家、そして資金手当捻出の為に
売っている人達本当に気の毒でたまりません。カラを売っている人達は
もっと気の毒です。早晩この事に気付き買い戻し、踏み上げ相場に後悔
の涙を流すこと必定です。
◆目先調整とか株価下落説がでる時こそ本当の買い場なのです。基調は
上昇波動に完全に変化したのです。みんなと同じ動きではなく孤独な戦い
こそが大きな勝利が得られるのです。
◆それよりも異常気象の方が心配です。酷暑から一転して九州から中部
地方を襲った豪雨は、降り始めてから八〇〇ミリを越した地区があり、土砂
崩れは起こり悪風は大木をへし折り、一瞬にして家を破壊し人命を奪う惨状
は、これ只事にあらずです。仁王経に「日月異変の難、諸星変現の難、
大火の難、大水の難、大風の難、大干ばつの難、兵乱の難」七ツの災
難起こるは正法違背の科と記されております。これから起こる災い注意
が必要です。
◆近年の創価学会の政治野心からの御遺命違背は重罪です。正法を捨
には「此の経有りといえども流布せず捨離の心生ずる時、国土を守護する
諸大善神皆悉く捨去せん」と更に「種々の災禍ありて」「一切の人衆皆善
心無く」「すい星数ば出で、両の日並び現じ」「地動き」「怨賊有りて国内を
侵略」と説かれた金言誠に重しです。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為この
　メッセ−ジを送り続けているのです。



平成九年七月十五日　（火曜日）
◆目先ばかりを追っている人達はこんな良い相場でも、ぼやきながらだめだと嘆いてい
るのです。二極化現象の動きに振り回され悪役株を指標株と見ているからです。良く見
て下さい。公開以来の最高値、年初来の新高値を更新している株は結構あるのです。利
が乗るとわずかな利益に目がくらみ慌てて利食いを入れ中身は雀の涙じゃいつまでたっ
ても財産は増えないのです。利が乗ったら放つぽっておくか利乗せするか、これが財産
を大きく増やす億万長者の必勝法なのです。吹き上げの前兆には必ず二極化現象で売り
込みを誘い、反動相場に転換する前に目先筋を振るいにかけ、投げさせ後悔させるので
す。腰を据え幅を取って力を付け、休眠資金を呼び起こし積極戦法株にでるべきです。

◆皆様に是非とも読んで戴きたい本が有るのです。この度、文芸春秋社からの出版され
た猪瀬直樹の書いた「日本国の研究」と言う書です。彼は昭和六十二年、第十八回、大
宅壮一ノンフィクション賞、及び、第七回ジャンボネズリ研究学会特別賞を受賞し、一
躍脚光を浴び出し、現在テレビのゲストコメンテイタ−として登場し、数々の著書は奥
歯に物を挟まず関係者には煙たい存在と映るようですが、時代を良く分析し、読者に思
考を与え、キ−ワ−ドにメスを入れ、未来の姿に必ず問題を提起をし、強い共鳴を感じ
ている方多い者です。この度の書は、平成八年度の文芸春秋読者賞を受賞し、日本の官
僚システムにメスを入れ書いたもので今年の三月に出版されたばかりです。既にベスト
セラ−として爆発的に売れ、現在、大きな反響を呼んでいる書なのです。◆第一部では
“記号の帝国”と題して行革の風は吹けども、無数の奇妙な企業の群れが国民に寄生し
て生きている「もう一つ国」の話しとして、不可思議な実態を分析、解明し、第二部で
は“闇の帝国”と題して「財政投融資」という名の甘い汁を吸い、ぬくぬくと肥大化す
る官僚の群れが民衆を圧迫している官僚国家の暗部を鋭くえぐりとり、そして道路公団
に巣喰う子会社の実態と財政投融資の現場の実態にもメスを入れ、この視えない仕組み
の謎解きこそ行革のスタ−トと断じております。第三部では“寄生の帝国”と題して公
益法人にメスを入れ、群がる寄生虫、幽霊法人の実態、財団法人の実態と、生臭い話し
まで披歴し、日本国の中の別の政府といわれる日本財団のこれ又、不思議なカラクリな
ど多種々彩々に渡る生々しい内部の実態を明かし「この体質の根本的な改善がなければ
本当の行革は出来ない」と結んでいるのです。
◆霞ヶ関の隣、虎ノ門に行ったら、どこでもよいから変哲もないビルに入って見ると良
い。無数の公益法人の看板があちこちに掛かっている。犬も歩けば社団・財団法人に当
たる。行財政改革は永田町、霞ヶ関、虎ノ門の三者が反行革のトライアングルである・
・・と「あとがき」に書かれてあるが、この行革の成否こそ後に引けない二十一世紀の
日本の姿なのです。
◆（6752）松下電産　（8304）日債銀　（6274）新川　　買いたいです。　　



平成九年七月十六日　（水曜日）
朝日新聞を除いた各紙の朝刊ご覧に成りましたか。一頁全面を使っての
強烈な目に焼き付くカラ−刷りでの富士大石寺顕正会が「日本国民に告ぐ
！」との記事。日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず亡ぶ。とのタイトル
と大すい星。
◆今日は今から七三七年前の鎌倉時代の文応元年七月十六日に、
末法下種の御本仏日蓮大聖人が時の国主・北条時頼に対し「立正安
国論」を以って国家諌暁遊ばされた日なのです。この「立正安国論」の
大意はまず冒頭に「近年より近日に至るまで、天変地　・飢きん疫　あ
まねく天下に満ち、広く地上にはびこる。牛馬巷に、骸骨路に充てり、死
を招くの輩既に大半に越え、之を悲しまざるの族敢えて一人も無し」と
当時の災難の惨状を挙げ、この災難興起の原理を「世皆正に背き、人尽く
　く悪に帰す。故に善神国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず是を以て
魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる」と正法を誹しり背く科からの災難起
こる事を明示し、国家安泰の秘術を「　法の人を禁めて正道の侶を重ん
ぜば、国中安穏にして天下泰平ならん」と訴え、二難必来の予証を「先
難是れ明らかなり、後災何ぞ疑わん。若し残る所の難、悪法の科に依っ
て並び起こり競い来らば、其の時何んが為んや」と御本仏を証する重大
な御予言を断言し給いて、結論を文末に「汝早く信仰の寸心を改めて速に
実乗の一善に帰せよ」と仏国土実現の大旨を結勧された建白書・奏上書
なのです。
◆詳しくは本日から全国のどこの書店でもこの書は置いて有るはずです
ので是非お読みになって下さい。序章に「一切の大事の中に国の亡びる
のが第一の大事」とこの書を著わした訳を現実の事実を以て説明し、第一
章には亡国の根本原因を四項目に分けて論じ、第二章では「日蓮により
て日本国の有無はあるべし」との道理と文証と現象を二項目に渡り解き
明かし、第三章に於いて「亡国の予兆」を歴史を追って説明し、創価学会の
池田大作が政治野心の為に重大な仏法を破壊し、高僧までもが追従した
事、そして日本と米国の経済、更には安保問題までにもメスを入れ、中国
外交にも言及し、日本の政財界にも触れ、すい星の意義、地震問題まで
もが解明され、最後の第四章に至って国立戒壇と憲法に就いて詳しく解り
易く、そして太陽系の第三惑星地球こそ仏国土、事の寂光土出ある事、
結文に「全人類救済の御本仏を知らしめ、知ってなお大聖人を軽賎するな
らば首都圏をゆるがす大地震ののち、自界叛逆・他国侵逼がおこる」と断じ、
「正法に帰依し一身の成仏と日本の安泰を願うべきである」と結んでいる
のです。　
◆心を静めて近年の国際情勢の緊迫と、世界の経済問題から食糧の
自給率の均衡の崩れ、更には朝鮮半島の不穏な動き、中国の威嚇は
月々に増し、人心の荒廃は目に余り、凶悪犯罪は相次ぎ起こり、青少年
は放らつし政治家・官僚の腐敗堕落は底知れず、国中、欲と憤りと愚痴
で充満しているのがとても心配である。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き智者に成って戴きたい。その為このメッ
セ−ジを送り続けているのです。




平成九年七月十七日　（木曜日）
◆愈、外人機関投資家が再びＮＴＴ株を大量に買い出してきました。
国際優良株も着々と高値更新しております。米国市場も高値警戒をよそに
高騰し続け昨日は一時とうとう八千ドルを突破、未体験ゾ−ンは限りなく広
がって来ております。日本の株は、実態悪の建設業界や金融システムの不
安定懸念、銀行・証券のスキャンダル、不良債券未処理問題、為替問題な
ど分かり切っている悪材料を殊更取り上げ「景気は腰折れした」とはやし立て、
確信も無いその場限りの大衆を迷わす無責任な評論家に怒りをおぼえる者で
す。半月程前までは強きを叫び、外人買いが細ると一転しての警戒感に豹変
する三流評論家は筆を捨て口を鼻にして去るべきです。宝玉堂は終始一貫、
徹底した調査研究と幅広い兜町の超ベテランの多くの方と情報を交換し、確
実な専門家のデ−タ−を基として独自の投資判断を皆様にメッセ−ジを入れ
強きの姿勢は全く不変その確信は益々高まり、今世紀最後の買い場と判断し
叫び続けております。
◆株式投資は理屈や愚痴は禁物です。強き確信と余裕ある資金こそ
勝利の道が開けるのです。二十一世紀に向けての“ビックバン”即ち政界・
官界・財界・産業界・証券界・皆革命のスタ−トは既に始まっている今日、
株価も革命が起こって来るのです。グロ−バル化する為の体質変化は産
業革命と経営者の意識革命、本当の生き残りを賭けた真剣勝負の企業競
争が始まるのです。事業の拡大発展の裏づけこそ株主重視の経営姿勢が鍵
となるのです。米国企業の活力溢れる姿も高利益を挙げる業績の影には、
企業買収や自社株償却や不採算部門の売却で荷を軽くし本業の強化を計り、
成長株として株価の上昇が伴ってきているのです。早晩、日本企業も自社株
買いからその変貌・革命意識が一段と高まる筈です。本年既に自社株買いを
決議した企業は四十社を越し、今後、続々追従する企業が顕われて参ります。
米国の株価高騰はバブルに見えてバブルにあらず、政策も収益も将来の見
通しも、体と影の毎くに付いて一緒に動いているのです。相場の基調は上昇
波動、その勢力はここ二週間で充電完了、爆発開始の時です。
◆明日十八日から個別株オプションの取引が開始されます。米国や英国では
幅広く普及いているが日本の市場ではどこまで育つか疑問のある所です。
だが一応は誰でもが良く知っている優良株ばかり東西各二十銘柄が採用され
、少ない資金で高い効率が読み通りの動きとなれば、大きな利益を挙げる事が
出来るので案外個人投資家に人気が出るかも知れません。然し逆目になるとリ
スクも高く、要らぬ神経を使わなくてはならず、本来の株式投資の本質から外れ、
迷いを生ずる結果、判断を狂わせるので、おやりに成らぬほうがよいようです。
止めてほしいです。どうしてもやってみたい方は「損失限定」の取引に限り投下
資金を捨てる覚悟でやれば本格的上昇相場に乗りはハイリタ−ンも可能です。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを
　送り続けているのです。



平成九年七月十八日　（金曜日）　　
壁と言われた二万一千円は今日にも突破しそうです。本来この
事は相場の基調にはちっとも重要ではないのですが必ず通過し
なくてはならない道なのです。建設株売りの銀行株買い、二極化
相場は値幅に於いても極端で、見方は強弱まちまち勝敗つけが
たきに見えますが、二十一世紀に向かってこれ又通らなくてはな
らない道でもあるのです。然し悲観は禁物、上昇基調に変化はな
いのです。
◆米国市場の上昇の姿が、これからの日本の証券市場の姿を
今演出し、映し出している
考えているからです。昭和二十年八月十五日、東京や大阪の大
都市は一面の焼け野原、国中虚脱状態の時、モンペを脱ぎ捨て
メイドインＵＳＡの衣装をつけ洋モクをくわえＧＩの腕にぶら下がりい
ち早く復興景気を先取りしたのがあのパンパンと呼ばれた街の
女達です。敗戦の直前“一億玉砕”とか　“自決”の言葉は忘れ去り、
牙を抜かれた日本経済は米国と比較するとこの頃「コッペパンとビ
フテキ」「自転車と自動車」の違いの経済であったのです。
◆旧円から新円に変わり食糧不足とインフレが襲い、メ−デ−
には皇居前に二十数万人が「憲法よりメシだ！」と叫んでいた時代に
吉田茂が登場し、あの朝鮮動乱が勃発し米軍から軍需品総額二十
四億ドル（一ドル三六〇円時代）の受注が入り日本経済は完全に
息を吹き返したのです。この頃の日米経済比率は月とスッポン全く
比較になぬ事、差は歴然、当たり前でした。
◆寶玉堂に届いた昭和六十二年からの先進七ケ国の消費支出・乗用
車新規登録台数の統計指数を分析して見た結果、戦後五十年を過ぎ、
一人当たりの実質消費水準はドイツに継ぐ世界第二位、米国は三位。
消費額は米国が第一位、勤勉国日本は二位。消費指数は
米国、日本、カナダの順。乗用車の登録台数は断突の世界第一位。
大逆転の発展成長をし遂げて来たのです。
◆厚生福祉部門でも一人当たりの社会保障給付額もＧＮＰも平均寿命
も世界一です。総務庁調べの供給栄養量は残念ながら米国、イギリス、
日本の順でこれから食品部門の伸びが考えられます。住宅関係でも国
土面積は一〇分の一の日本、住宅一人当たりの面積。それだけ発展の
要素があるのです。
◆教育・文化・通信・運輸・化学技術・防衛などのあらゆるデ−タ−ソ−
スの資料を各庁から取り寄せ調査研究分析を行い、先進七ケ国（ソ連を
除いたＧ七）との比較を行いた結論は米国の八千ドル突破と日本の現実
の証券市場、戦後の日本じゃなく世界に飛躍した日本の株価、日経平均
二万円とか三万とか論じる水準でない事がお分かりになるのではないで
しょうか。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて戴く。その為このメッセ−ジ
を送り続けているのです。



平成九年七月二十二日　（火曜日）
◆　今日は土用の丑の日、街のうなぎ屋は台湾ウナギのかば焼きで大
賑わいです。受難のウナギは約七十万匹、夏バテ防止の人間にその身
を投じてくれるのです。いけにえの犠牲の陰に動めく弱肉強食のドス黒い
企業の世界とは違い栄養価の高いウナギは良いものです。
一方、人間を食い物にする企業の戦略は夏尚寒き厳しい死闘の戦略が
繰り広げられ、体力をつける為には数々のスキャンダルも恐れず、法の
網をくぐり、改革の波がし寄せれば生き残り為には切り捨て御免も容赦な
く無血の血を流す惨状は古今東西の歴史に於いて何づくも変わらぬ厳し
きものなのです。
◆　現在の日本の姿も明治、大正、昭和、平成の四代の歴史を考えると、
その時々に限り　　ない幾多の犠牲を払い変貌し、改革され、そして国内か
ら世界にその規模を広げ、今ここに二十一世紀に向かってのビックバン・グ
ロ−バルスタンダ−ド化に挑戦し飛躍の戦略は想像絶無の情況です。
明治維新直後のペリ−の黒船で鎖国日本が開国の幕を開けた規模とは
全く比較に成らぬ経済規模の厳しき国際戦争が今大きく覆い被ぶさって
きているからです。当然、生き煮えの犠牲は人間と企業を含む弱肉強食
の非情の世界、二極化現象が益々高まる事は必定です。
◆　些、注目された経済白書は、戦後最大の不況を乗り越え、自律回復の
軌道にのり始めたという「バブル清算の終結宣言」が発令されました。
そして「円安での貿易黒字は増えない体質になってきた」とバブル崩壊で
自信を失った日本経済への文とも思える内容が盛り込まれ「景気は腰折
れすることなく回復傾向は持続」と明るい見通しを述べ、日本の企業や家
計に「リスクを積極的にとることで将来の展望を切り開くべきだ」と結んでお
るのです。
その上ご丁寧にも九十年代初頭の過つての米国の不況も、日本同様バ
ブルの崩壊により不良債券や競争力の低下懸念を抱え、苦しんだ時代の
脱出方法を思い切ったリストラに加え金利の引き下げ、財政資金による
不良債券処理の断行でインフレ無き米国の景気拡大の基礎を作ったと
説明を加えていた事、あたかも日本のバブル崩壊後の現在行われつ
つある国内のリストラや低金利政策、行革断行が明日の日本の姿であり、
不死鳥の発展を遂げている米国経済が回復したのと同様だとの二重映し
を連想させる内容を匂おわしていて味わい深く読んだ者です。政府の規
制改革によるリスクに堪え得る企業こそが生き残れ、その自助努力を怠
たる企業はだめだとのメッセ−ジを含んでいた気がするのです。
株価倍増企業と消える企業の姿が見えたのです。
◆この白書を読んでの狙い目はまずなんと言っても国際競争に強い
企業、そして戦略を考えている企業、そしてＭ＆Ａや資本参加に拠っ
ての変身を整えられそうな企業が生き残りのトップでそこから市場人
気が盛り上がり相乗効果も波及し一気に好環境が整ってくると考えます。
勿論、先見性を発揮する証券市場の株価は全面高に成り、現在の米国
ダウの高騰の姿がこれからの日本の姿と考えている事不変です。
今週こそ二万一千円の節を突破は確実です。
◆寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。そのためこのメッセ−ジ
　を送り続けているのです。



平成九年七月二十三日　（水曜日）で

◆　些、話題はやはり米国市場の動向です。このメッセ−ジをお聞きになる
時にはグリ−ンスバン議長の議会証言が判明しておる筈ですが、例え彼が
どんな発言をしようとも日本の証券市　　場の上昇基調は不変です。昨年末、
彼は「不合理な情況」と米国証券市場に警告を発しましたが、その時のダウ
平均は六四四八ドル前後から一時二〇〇ドル程の反落がありましたが三ケ
月後には七千ドルを突破し、七月十六日には八千ドルを突破！したのです。
彼の警告を信じ売り込んだ連中は踏むに踏めず巨万の財産をこの六ケ月で
失ってしまっているのだ。
　


 平成九年七月二十四日　（木曜日）
　　“嵐の前の静けさ”正に現在の証券市場にぴったり当てはまる言葉では
　　ないでしょうか。
　　ウォ−ル街の暴れん坊陽気な株式相場感の持ち主Ａ・スミスに日本の
　　株価の将来を聞いたらきっと同じ言葉が返ってくると思います。彼は
　　ニユ−ヨ−クダウ・ジョ−ンズ平均株価が千ドルの時「急激な値動きを
　　する可能性があり、事実、一部の株価はそのような動きを示している」
　　と短期間で三倍に成る株が続出する事を主張し、夜明けの急謄前夜を的
　　中させ直後にダウ平均は一万ドル説を言わしめたのです。
　　誰しも渦中の時の相場感はム−ドに流され下がれば弱く、上がると飛び
　　付くのが人の常で皆、目先しか見えないものです。ましてや千ドルの時
　　に一万ドル節は当時気違いぢみていた筈です。明治、大正、昭和の三
　　代に渡っての相場師と言われた松辰も「高い所は売るのだ」と言って担
　　がれ踏まされたり、大番のブ−ちゃんみたいに勘と度胸で勝負したり
　　、誠備の加藤みたいに腕力で相場を謄げ、最後は一人相撲で吐き出し
　　刑務所に行つたんでは本当の金儲けは出来ないのです。
◆　ナショナル証券と合併した田林証券の創始者、菊三郎氏の持論は「古
　　来、相場は生き物、株は寝かす物、現物を蔵に寝かし、時々刻々経済は
　　変化し発展する物、大相場が来るまで休養　　させて置く物」と本当の金
　　儲けの秘訣を取材に行つた時に伺った事を思いだしましたが、自然の流れ、
　　地合いに逆らっては逆流に呑み込まれるのが積の山で勝利はおぼつかぬ
　　は理の当然得られぬのです。
◆　されば現在の位置は上昇波動に転換した以上、決して焦らず急がず、
　　寝ている金を株に変え、　　株を蔵に入れ寝かすゆとりを持ちたいです。
　　日経平均二万円が倍の四万円になる迄・・・　この決意こそが億万長
　　者の必勝法なのです。その過程に於いては銘柄の勝劣の研究に励み
　　入れ換えも効率倍増の成果と成るでしよう。「上昇相場に飛び付くので
　　は無く出遅れ出遅れと銘柄の入れ換えが肝心」と新聞記者からアンド
　　リュ−・カ−ネギ−の片腕となって自ら巨万の富を築いたナポレオン・ヒ
　　ルは富豪になる条件の中に「貧乏意識を捨て蓄財意識を高め、粘り根性
　　こそ報酬を獲得する秘訣でありル−ルだ」と説いているのです。
◆　寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジを送り
　　続けているのです。



平成九年七月二十五日　（金曜日）
“世の中、平成たれ”と命名された元号をその年に裏切ってしまったバブル
経済の崩壊のめは、今尚、根深く尾を引き凶悪犯罪は相次ぎ、青少年は
放らつ・政治家・官僚の腐敗堕落は底知れず、国中欲と憤りと愚痴で充満
している最近、やや経済回復の兆し顕われるとはいえ現実の厳しき視線は
拭いされず、追い討ちを駆けるが毎き三洋証券問題が表面化し、あらぬ噂
話まで醸し出して来ております。不良債券処理を巡っての主援金融機関か
ら「法的整理」を迫ってくるのではないかと言うのです。勿論、株価は大暴落
を演じ、十年前三四五〇円の最高値をつけた会社が昨日、只の一四四円の
最安値に下落してしまったのです。今、日本は二十一世紀に向かって世界を
リ−ドする義務と責任を有する国家に成長発展せんとの意気込みで、世界か
ら失墜した信用回復の為努力の最中ですが、傷痕未だ癒えずと打つ手の
甘さからの余波は続き、断末魔の声未だ止まずの感でございます。
◆　ここに野村問題の一応の決着を見てから本格的経済・証券対策に活を
入れるべきとの噂が永田町の一角で、秘かに深く論議されているとの情
報が入って来ました。先進諸国中一番狂ってしまった様な日本経済立て
直し論だそうです。この時期に過去の証券市場救済の歴史を振り返り見る
のも一考と思いその救済政策の実態を今日は述べさせて頂きます。
◆　昭和十二年、日華事変が勃発し本格的な恐慌状態に陥った時、
「憂慮すべき市場情勢に直面し吾等は此の侭黙視する事を得ず、此
の難局を打開せん」との政府の支援で証券市場救済の「大日本証券
投資」が発足され、直後に南京陥落の戦局の好転も手伝い興亜相場
につながり 大成功を収めた。
◆　昭和十四年には欧州の動乱が起こり国際情勢は険悪となり日華
事変の長期化と日米関係の悪化が重なり、昭和十五年に陸軍から利
潤制限が発令され、再び恐慌相場が再来したのです。　
　この時日本経済論と証券市場の重要性を体をぶっけて政府に独特
の国際論迄ぶち上げた藍沢弥八の努力で国が動き「日本証券投資」
の救済機関を誕生させ危機を乗り越えたのです。
◆　昭和十六年にはこの日証投を基盤として「日本協同証券」を設立
財産・利益の総てを引き継ぎ国策国営機関としての強化を計り、突然
のドイツ軍がソ連侵略開始で兜町はパニック化した時と、米英の対日
資産凍結発表の時、更には価額統制令発令の異常状態の時、売り物を　　
全部さらう凄まじいてこ入れ買いは現在も語り草です。
直後の太平洋戦争勃発の軍需景気で　　機関の利益は莫大な額にな
ると同時に市場の安定化の為の使命を見事果たしたのであります。
◆　昭和三十九年岩戸景気の反動での救済機関「日本共同証券」。
昭和四十年設立の「保有組合」　　は田中角栄の“ヨッシャ”で誕生し
大成功は周知の事実です。
◆　ここに今姿は見えぬが以かなる対策具体化するかはお手並み
拝見と言う所です。だが自信を持つべきです。日本の底力は世界一で
す。暁は眼前です。


◆　寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−ジ
を送り続けているのです。