◆昨夜は陰暦の十三夜、青い月夜は夜空を照らし、ドロドロとした勝負の世界をしばし忘れ、淡い初恋のはかない恋心を忍ぶのに充分な、甘い光を放っておりました。然し非情な現実は死闘を演じ、つい数ヶ月前までは機関投資家の売りでバニックサイクル？の恐怖感が充満していたのです。

◆このような時にここで驚き慌てるのは愚かで無知の人です。安く買って大儲けのチャンス到来の時機と賢い人は奮い立ち喜ぶべきなのです。過去、裸一貫から巨万の富を掴んだ天下の糸平。運根鈍の諺をにょじつ体現し名を残した二階将軍。横槍を得意とした機敏な駆け引きで富を築いた電光将軍。豪傑大胆な相場を張って身代を固めた湯島将軍。新宿に数万坪の大豪邸を構えた白銅将軍。これらの将軍相場師は皆、下げ相場から利乗せ戦法で大勝利を掴んで成功したのです。

◆ソロバン片手に小掬い戦法に徹し財を成した重鎮古九。株で儲けて政界に乗り出した蔵内着炭。ストライキ節の本家の中島東雲。政治家と組んで財を成した諸戸伊藤、中太、岩彦、魚治、等後世に名を残す相場師は全部が暴落後の反騰相場で巨万のみんな巨万の富を築いたのです。

◆相場の世界は何時も群雄割拠の戦国時代、千軍万馬の間を騒駈し、独自の力に応じ勇敢に、些事に拘わらず、細目になじまず、大勢に従いながら大勢の変化を捉え大勢を支配するがごとく流れに乗るのが億万長者の必勝法なのです。

◆昔の人は良く相場を張ると進歩的である半面、大変迷信深い所があり幼稚なな知識で勝負に挑んだ人が多く、豪放不破で他人の追従も許さず策謀にはまり失敗し財を失う人も多く相場の怖さは騒ぎを起こし悲劇を産みもしたのです。

◆現在もこれを受け継ぎ、易や星や辻占い、揚げ句の果ては神様仏様と手を合わせ相場を張る人がおりますがこれは邪道です。資力と研究、経験と調査、勘と度胸の積み重ねで大勢観を見詰める事こそ肝心なのです。野球もゴルフも将棋もマ−ジャンも総て勝負と名の付く世界は皆同じ原理なのです。相撲に例えれば強引に一気に寄り切る豪放な張り方ではなく、じっくり理詰めの四十八手の勝負に出たいです。

◆売りで財を成した人は居ません。味は麻薬で破滅です。一時的な快楽で末路は悲惨な悲劇を遂げるのです。謹むべし。恐れるべしです。

◆既に意外に早く土地流動化の具体策は出始めて来ております。流言飛語の噂と不安心理を煽る情報を故意に流し、安値買いを狙う輩の暗躍も出ております。日本は不滅です。経済界の激震も政府の政策によって回復の時期は近いのです。大転換の鍵は、たたき売られた銀行、証券が騰げ出したら本物です。

　　　◆　寶玉堂は皆様に考えて戴き儲けて貰う。その為このメッセ−シを送り続けて居るのです。

儲け将軍