（株）ワ　コ　ム　　（６７２７）　　　
　　　　　会社訪問記

東証ペンクラブのお仲間で埼玉県の大利根町にそびえ立つ今話題の会社訪問に行ってきた。一言で要約するなら真に“前途有望・更に大きく躍進する会社”との印象を受けてきた。

会社の特色は上記にあるホームページで仔細をご覧頂ければおわかり頂けようがパソコンをお使いになる方なら即座に手に入れたい製品（コンピュター入力用のタブレット）は世界に占める割合は首位を誇り、その秘密は誰にも真似の出来ない４００に及ぶ特許にある。

然も、驚異的にのびて来たパソコン市場の背景に合わせたブロードバンドの普及に飛躍的なユーザーの増加と時代を変えるデジカメ人気が大きく味方し、この伸びは天文学的（言い過ぎ？）な今後の一段の躍進が期待される超成長産業と云っても過言ではなさそうだ。

我々がバスで会社に到着するや待ちかまえた重鎮のスタッフが歓迎の出向かいをして直ぐさま通された会議室には製品を並べ専務の挨拶から時間の関係で早速、工場の内部を見学させて呉れた。合理的な且つ意外な簡素な工場に感じられたが特許の持つ強みと言うのであろう理路整然とした流れ作業で出来上がる製品は意外に少ない従業員で製品が完成され、此れで世界一の企業と疑いたくなる超能率的な作業形態が確立されていた。

製品のデモンストレーションを拝見して、まるで魔法使いが『絵を描く』『文字を書く』『色を付ける』等々の変化球にはこれじゃプログラマーなんかいらないと感じてしまう程の不思議な素晴らしさに感動と衝撃を受けた。

説明にたった小川社長は元ＩＢＭにいたそうだが其の発想が矢張り素晴らしい。成功の秘訣は全て発想が勝負なのだ。コンピューターは単なる道具ではなくクりエィテブなパートナーにしたいと考えその実現に向けて厄介なキーボード入力を排除し紙に文字を書き、わずわらしい画面を紙の如く使かいたいと「タブレットペン」の願いを込めた発想での開発成功にあったようだ。コードレスタブレットの完成で次々機能を充実させ、データー管理・システム管理の更なる充実はワコムを不同な地位に確立させ、飽くなき先を考えた展望と一段の研究開発に打ち込む姿勢こそ常に新たな先端技術へのアプローチ精神があるようだ。兎に角凄い！欲しい製品だ！

既に大学病院の医師が患者へのカルテ作成と病状説明に取り入れ始め、この需要は膨大な拡大がある。更には学校教育にも取り入れられ始めこの伸びも想像を越えた需要が考えられる。パソコンの伸びよりデジカメの伸びが想像以上にすさまじい伸びをし、正に追い風の会社の展望は止まることはなさそうだ。新製品の電子印鑑（文字は同じでも内蔵された４３億通りの違うデーター入力）は今後の印鑑市場の革命になりそうだ。全てのキーワードは当社のセンサー技術にあるの強みだ。

“ワコムの将来に乾杯”　そんな気分で有意義な見学会を終えて出発地点の兜町証券会館前に一同と共に帰路についた。　　　　　　　　　（平成１６年２月１９日記）